読書感想文って、引用の使い方ひとつで「上手い!」って思わせる文章になるんですよね。
でも実は、感想文が伝わるかどうかって、引用の深さとあらすじの軽さのバランスで決まるんです。
つまり、こういうことです。
✅ 引用はたくさん使わなくてOK。
たった2〜3か所でも、しっかり感想をセットにすれば十分伝わる
✅ あらすじはできるだけ短く。
そのぶん“自分の気持ち”をたっぷり書くことが大事。
✅ 理想の流れは「あらすじ → 印象的な引用 → 自分の感情・体験」っていう3ステップ構成
引用の良い例・NG例、実際に使える書き出し文、原稿用紙に書くときの見た目の工夫まで、まるごと詰め込んでいるので安心してくださいね。
このあとから、具体例や表を交えながらくわしく解説していきますので、ぜひ読み進めてみてください!
読書感想文の引用の書き方で伝わる文章に
読書感想文の引用の書き方で伝わる文章にするには、いくつかのコツとルールがあります。
ただ言葉を抜き出すのではなく、自分の「感じたこと」とセットで表現することで、ぐっと読み手の心に響く感想文になるんですよ。
ここからは、引用を効果的に使って“伝わる感想文”を書くためのポイントを、ひとつひとつ解説していきますね。
①引用は“感動の証拠”になる
引用とは、心が動いた「証拠」を読者に見せる手段です。
たとえば「感動しました」だけでは、どこに心が動いたのかは伝わりませんよね。
でも「『あきらめなければ、道はひらける』というセリフに勇気をもらいました」と書けば、どんな場面でどんな感情を抱いたのかが具体的に伝わります。
引用を使えば、感情の裏づけができて、読み手は「あ、この子はちゃんと読んで感じたんだな」と納得してくれます。
感想文では、気持ちだけじゃなく、その気持ちを支える“根拠”を言葉で示すことがとても大事なんですよ。
📝 感動したセリフや心に残った描写をメモしておくと、あとから引用しやすくなりますよ!
②登場人物のセリフを使うと感情が伝わる
読書感想文で登場人物のセリフを引用すると、その人物の心情や性格まで一緒に伝えることができます。
たとえば、「『大丈夫、きっとうまくいくよ』というお母さんのセリフに安心しました」と書けば、そのときの安心感までが読み手に伝わるんです。
セリフには“音のイメージ”もあるから、読むだけで場面の雰囲気まで浮かびますよね。
特に小学生・中学生の場合は、日常生活の中の言葉と重ねて読み取る力があるので、セリフの引用はとても効果的。
読み手に共感してもらうためにも、自分が「いいな」と思ったセリフは積極的に使ってくださいね。
✨ 私も子どもの頃、『ちびまる子ちゃん』のおじいちゃんのセリフで泣いたことがあります…心がほっとする言葉って、一生忘れないんですよね。
③引用は「かぎかっこ」で自然に取り入れる
読書感想文では、引用部分を「 」(かぎかっこ)で囲んで書くのが基本です。
でも、大切なのは“文章の中で自然につなげる”こと。
たとえば、
「『君にならできるよ』という言葉に、私はとても励まされました。」
というように、引用の前後に説明や感情を添えると、読みやすくなります。
逆に、ただセリフだけをドンと書いてしまうと、唐突で読み手が置いてきぼりになってしまうことも。
セリフは文の“流れの中で”取り入れて、感想とつながるように工夫するのがコツですよ。
引用の書き方 | NG例 | OK例 |
---|---|---|
セリフだけの抜き出し | 「やればできる」 | 「『やればできる』という言葉を読んだとき、私は…」 |
✅ 二重かぎかっこ『』が必要なときは、会話の中の会話で使ってくださいね!
④引用だけでなく、自分の感想をセットで書く
引用したら、必ずその理由や感想をセットで書くのが鉄則です!
引用だけを羅列してしまうと、ただの“コピペ感想文”になってしまい、評価も下がってしまいます。
たとえば、
「『がんばれば夢はかなう』という言葉に感動しました。」だけでは、感情が伝わりません。
そこに、
「この言葉を読んだとき、私はピアノの発表会を思い出しました。練習がつらくて泣いた日もあったけれど、やめなくてよかったと感じました。」
と続ければ、感想にぐっと深みが出てきます。
引用は“入口”、感想は“出口”。
このセットがあるからこそ、読む人の心にも響く文章になりますよ。
⑤引用文の前後には流れを作る一言を入れる
「このセリフ、紹介するよ!」という気持ちを込めて、引用の前に一言添えると、読みやすくなります。
たとえば、
「私が一番心に残ったセリフは…」
「この言葉を聞いて、私はこう思いました。」
というように、セリフの“導入”を入れるだけで、文の流れがスムーズになります。
また、引用の後にも感想をしっかり添えることで、ただの抜き書きにはなりません。
フロー例 |
---|
セリフを紹介する理由 → 引用 → 自分の感想や体験につなげる |
この3ステップで書けば、どんな本でも感動がしっかり伝わる構成になりますよ。
🌟セリフを紹介する前に、「ここで私が考えたことがあります」と書くだけで、ぐっと大人っぽい印象になりますよ〜!
⑥家庭の会話や体験談も引用として活用できる
引用は、必ずしも本の中のセリフだけではありません。
家族や友だちとの会話も立派な引用なんです!
たとえば、
「本を読み終わったとき、母が『あなたらしく書けばいいよ』と声をかけてくれました。」
というように、自分の体験や実際の会話を取り入れると、よりリアルで個性的な感想文になります。
このときの書き方は、会話文を改行して一字下げ、「かぎかっこ」で囲むのがルールです。
実例 | 書き方例 |
---|---|
家族のセリフ | 母が言いました。 「あなたはあなただけの良さがあるよ。」 |
💡自分の経験と読んだ内容が重なったときの気持ちって、すごく書きやすいし、読んでてもグッとくるんですよね!
⑦引用は“少なく深く”が説得力アップのカギ
最後に大事なのは、引用の量は“少なくてもOK”ということ。
「たくさん書いたほうがすごい!」と思いがちですが、それは逆効果になることもあります。
引用が多すぎると、どこが自分の感想なのか分かりにくくなってしまいます。
感想文の主役は“自分の心”です。
だからこそ、1〜3か所くらいの引用に絞って、そのセリフに対する自分の気持ちを丁寧に深掘りすることが一番大切です。
印象に残った場面を思い出しながら、「なぜ心に残ったのか」をじっくり言葉にしてみてくださいね。
🧠セリフは“きっかけ”、感想は“答え”です。これを忘れなければ、素敵な読書感想文が書けますよ!
読書感想文にあらすじと引用をどう書く?
読書感想文にあらすじと引用をどう書けば良いのか、迷う人はとても多いです。
結論から言うと、あらすじは最低限でOKで、感想と引用のバランスが重要なんです。
ここでは、読み手に「伝わる」「評価される」読書感想文に仕上げるためのコツを、具体例とともに解説していきますよ。
①あらすじは必要最低限でOK
読書感想文は“読書レポート”ではありません。
つまり、「全部のあらすじを書く必要はまったくない」ということなんです。
読み手は、本の内容をすべて知りたいわけではなく、あなたの心の動きを知りたいんですよ。
そのため、あらすじは「背景を少し伝える程度」にとどめましょう。
NG例(長すぎ) | OK例(必要最低限) |
---|---|
本書は主人公〇〇が△△に出会い、□□を経験しながら…と進んでいきます。 | 主人公〇〇がある出来事をきっかけに変わっていく物語です。 |
✍️ 読み手が作品を少し思い出せる程度に、さらっと紹介すれば十分ですよ〜!
②感想文全体があらすじにならないよう注意
一番やってしまいがちなのが、「読書感想文がほとんどあらすじになってしまう」というパターン。
これでは、感想文ではなく“作品紹介”になってしまいます。
とくに原稿用紙の1枚目全部があらすじ、なんていう構成は避けましょう。
あらすじを書くなら、全体の2〜3割程度にとどめて、残りは感想や引用に使うのが理想です。
🔍「この文、感想じゃなくて説明になってない?」と読み返してみてくださいね。
③本を読んで印象的だった場面を引用で表す
あらすじを短くして、その分、印象的だった場面の“セリフや言葉”を引用するのがベスト!
たとえば、
「もういいんだ、ぼくは変わるんだ。」というセリフに、私は涙が出そうになりました。
というように、場面の要約+引用+感想という流れにすると、文章に奥行きが生まれます。
構成の型 | 書き方例 |
---|---|
印象に残った場面 → 引用 → 感想 | 「あの場面では、主人公が大切な決意をしました。『もういいんだ、ぼくは変わるんだ。』というセリフに…」 |
🎤 感情が動いた瞬間を引用で切り取ると、“自分らしい”感想文になりますよ!
④あらすじ+引用+自分の気持ちが理想構成
読書感想文の理想的な構成は、以下のような形です。
【理想の構成】:
- あらすじ(ざっくりと物語の背景を説明)
- 引用(心に残ったセリフや表現)
- 自分の気持ち(なぜ印象に残ったのか)
この3ステップで書けば、読み手にストーリーも伝わり、自分の感じたことも明確になります。
たとえばこんな構成が◎:
主人公は夢に向かって何度も挑戦します。
その中でも「失敗しても、あきらめなければ終わらないんだ」という言葉に、私はとても共感しました。
私も去年の合唱コンクールで何度も間違えて落ち込みましたが、そのときの気持ちと重なりました。
💬この構成を使えば、どんな本でも感想文がスラスラ書けちゃいますよ〜!
⑤ストーリー紹介よりも「心が動いた部分」にフォーカス
あらすじやストーリーの説明は最低限にして、自分の心が動いたところに“焦点”を当てるのがコツです。
なぜなら、感想文の主役は「あなたの気持ち」だから。
たとえば、
「主人公が迷っていたけれど、最後に勇気を出した場面」が心に残った。
この部分だけを中心に書けば、立派な読書感想文になります。
✍️ 「自分だったらどうする?」と考えると、気持ちが書きやすくなりますよ!
⑥あらすじを書くときの語尾や文体の工夫
あらすじを書くときの語尾にも気をつけたいところです。
基本的には「です・ます調」で書くと読みやすく、親しみやすくなります。
でも、ずっと「ました。ました。」が続くと単調になるので、文末はこんなふうに変化をつけるといいですよ。
連続しない語尾の例 |
---|
~ました。~です。~と感じました。~だと思います。~のように思えました。 |
また、1文1文を短めにして改段落をこまめに入れると、読みやすさがぐんとアップします!
💡あらすじでも「臨場感」が出るように意識するとGood!
⑦引用とあらすじを両立させる書き方のテクニック
最後に、あらすじと引用をバランスよく使うためのテクニックをご紹介します!
📌おすすめの書き方テンプレート:
- 主人公の行動や状況を簡単に説明(あらすじ)
- その中で心に残った言葉を引用(引用)
- その言葉に対する自分の感情・体験(感想)
この流れを繰り返せば、自然に「あらすじ×引用×感想」が組み合わさって、読みやすく深みのある文章に仕上がります。
テンプレ例 | 実際の書き方 |
---|---|
あらすじ→引用→感想 | 主人公が親友とケンカしてしまう場面がありました。 そのとき、「でも、お前のこと嫌いになったわけじゃないんだよ」というセリフがありました。 この言葉を読んだとき、私は前に親友とすれ違った日のことを思い出しました。 |
🌱3ステップで書くと、どこから読んでも「何を伝えたいのか」が一目でわかります!
読書感想文の引用とあらすじの参考例と注意点
読書感想文を書くとき、「どうやって引用したらいいの?」「あらすじってどれくらい書けばいいの?」と迷う人はとても多いです。
そんなときは、良い例と悪い例を知ることが一番の近道。
ここでは、小学生・中学生向けの引用例から、失敗しやすいNGパターン、感想文をより良くする構成やレイアウトの工夫まで、たっぷり紹介します!
①小学生向け:やさしく書く引用文例
小学生が感想文を書くときは、「なぜそのセリフが心に残ったのか?」を素直に書くことが大切です。
難しいことを書く必要はありません。
まずは“思ったこと”を自分の言葉で書いてみましょう。
📚 例文:エルマーのぼうけん(小学生向け):
『ぼくがきみをたすけにきたんだ』というセリフがすきです。
このことばをよんだとき、ぼくは、エルマーはとてもやさしいなと思いました。
ぼくも、こんなふうにだれかをたすけられる人になりたいです。
ポイント | 説明 |
---|---|
やさしい言葉で書かれている | 難しい漢字や表現を使わなくてもOK |
セリフと感想がセットになっている | 「なぜ好きか」がしっかり書かれている |
🐣コメント: 素直な気持ちをそのまま書く方が、読み手にはちゃんと伝わるんですよね〜!
②中学生向け:思考を深める引用の実例
中学生になると、感情+思考(考えたこと)まで書けると一気にレベルアップ!
セリフの意味を深く考え、自分の経験や考えと結びつけてみましょう。
📘 例文:西の魔女が死んだ(中学生向け):
「できることから、ひとつずつやればいいのよ」というおばあちゃんのセリフに、私は心を打たれました。
私は、なんでも完璧にしなきゃと思ってしまうタイプです。
でも、この言葉を読んでからは、ひとつずつ積み重ねればいいと気持ちが楽になりました。
今では、焦らずに練習を続けることができるようになりました。
ポイント | 説明 |
---|---|
セリフから自分の性格に気づいている | 思考が深まっている証拠 |
体験とつなげている | 説得力がアップする |
🎓セリフが「自分の気づき」につながってると、感想文に深みが出ますよね!
③やってはいけないNG引用の例
引用を使えば感想文がよくなる!と思って、間違った使い方をしてしまうと逆効果になることも…。
ここではよくあるNGパターンを紹介します。
NG例 | なぜダメ? | 改善ポイント |
---|---|---|
「努力すれば夢は叶う。」(←これだけ) | セリフだけ。感想がない | 自分の体験や気持ちをセットにする |
「がんばって!」という言葉に感動した。 | どの場面のセリフか不明 | いつ・誰が・なぜ言ったのかを書く |
引用が5か所以上ある | 多すぎると感想が薄くなる | 2〜3か所に絞って深く書こう |
🚫引用が“主役”になると、あなたの気持ちがかすんでしまいます…感想こそが主人公!
④引用を活かした感想文の構成テンプレート
感想文がうまく書けない!という人には、使える構成テンプレートをおすすめします。
🧩 3ステップ構成テンプレート:
- ストーリー紹介(あらすじ・場面)
- 引用(セリフ・表現)
- 感想(思ったこと・気づき)
📄 テンプレ例:
主人公が失敗して落ち込んでいる場面がありました。
そのときに「でも、またやり直せばいいのよ」と友達が言いました。
このセリフを読んで、私も間違ってもやり直せばいいんだと勇気が出ました。
✍️この流れで書くだけで、「まとまりのある感想文」になりますよ!
⑤引用と感想の黄金比とは?
「どのくらい引用していいの?」という疑問、よくありますよね。
結論を言うと、感想:引用=3:1くらいがベストバランス!
📊 文字数バランス(原稿用紙400字×2枚の場合):
内容 | 文字数目安 |
---|---|
あらすじ | 約200〜250文字(全体の15〜20%) |
引用 | 約150〜200文字(1〜2か所) |
感想(自分の意見・体験) | 約450〜550文字(主な部分) |
この比率を意識すれば、「感想が少なすぎた!」なんてことも防げます。
💡 引用が多すぎると「ただの抜き書き」になってしまいます。感情が主役!
⑥感想文で使えるあらすじの書き出し文例
「最初の1文が思いつかない…」そんなときは、あらすじの書き出し文例を使ってみてください!
📝 おすすめの書き出し例:
- 「この本は、主人公が〇〇をきっかけに変わっていく物語です。」
- 「〇〇は、いつも不安を抱えていた中学生の男の子です。」
- 「本を読みながら、私はこんな場面に出会いました。」
🎯コツ:「主な登場人物+印象的な出来事」の2つが入るとGOOD!
⑦原稿用紙に書くときのレイアウトのコツ
最後に、感想文を原稿用紙に書くときの見た目の工夫もご紹介!
📐 レイアウトのコツまとめ:
コツ | 内容 |
---|---|
セリフは改行して書く | 一字下げ+「かぎかっこ」で書く |
感想ごとに段落を変える | 読みやすさUP!空白行を1行入れるのも◎ |
一文を長くしすぎない | 1文は40〜60文字程度が読みやすい |
句読点の位置も意識 | 読点「、」は文の切れ目を意識して調整する |
✨見た目が整っているだけで、印象がかなり良くなるんです。最後の清書は丁寧に!
読書感想文は引用とあらすじが9割|評価される書き方の極意まとめ
読書感想文で大切なのは、自分の気持ちがちゃんと伝わることなんですよね。
そのためには、引用をただ使うだけじゃなく、感想とセットで書くことがめちゃくちゃ重要です。
💡この記事のまとめポイント:
- 引用は少なくてもOK!2〜3か所で十分伝わる
- あらすじはサラッと書くだけで大丈夫。説明よりも感情を優先しよう
- 構成は「あらすじ→引用→感想」が書きやすくておすすめ
- 小学生・中学生それぞれに合った引用例を活用すれば、グッと説得力が上がる
- 引用が多すぎると、自分の気持ちが薄れてしまうので要注意!
書き方のコツさえ押さえれば、読む人の心にちゃんと響く感想文が書けますよ。
評価されるかどうかは、“感じたことをどう言葉にするか”で決まるんです。
このページを参考に、あなたらしい読書感想文を仕上げてくださいね!